建築マップみなとみらい線新高島駅

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天井高７メートルがもたらす開放感。

	DATA

	■設計：山下昌彦＋UG都市建築＋鉄道建設・運輸施設整備支援機構鉄道建設本部東京支社 ■所在地：神奈川県横浜市西区 ■用途：駅 ■竣工：2004年（平成16年） ■敷地面積：4038m²　建築面積：209m²　延床面積：4660m²（申請対象面積）14702m²（申請対象外を含む） ■構造：RC造,一部S造　地上1階地下5階付近の地図（mapion）

横浜を出発したみなとみらい線が最初に止まるのがこの新高島駅だ。他駅と異なり地上の市街地が未完成、すなわち地霊が存在しない状態で設計・竣工した。デザインモチーフは「海」。ホーム階（photo#1-#3）は深海、コンコース階（photo#4-#5）は浅海をイメージさせているらしい。

この駅の最大の魅力は天井高７メートルのホーム階だと思う。頭上に既存市街地がなく工法上有利だったとはいえ、これだけの開放感を地下駅で実現させたことは国内では極めて例が少なく、賞賛に値する。私が日本の地下駅に求めたいのは奇抜な造形ではなくて、「天井高を大きく取ること」「できるだけ電車の気配を感じさせるようにすること」の二点であり、この事例では少なくとも前者を達成している。後者については、さらに吹き抜けが地上まで続いている（「みなとみらい駅」を参照）とか、ヴォイドを貫くブリッジを付けるとか、そういった工夫が考えられる。そこまでしてあれば私的には文句無く満点なのだが。

みなとみらい線
横浜－新高島－みなとみらい－馬車道－日本大通り－元町・中華街

みなとみらい線　新高島駅
Shim-Takashima Station

#1：ホーム階（地下5階）

#2：エスカレーターが２階分伸びている。	#3
#4：コンコース階の改札	#5：コンコース階のトイレの造形

[参考文献・サイト]
1) 「みなとみらい線の駅」　雑誌『新建築』2004年1月号, pp100-
2) 横浜高速鉄道ウェブサイト http://mm21railway.co.jp/www/

[行き方ガイド]
みなとみらい線は東急東横線と直通運転をしている。特急・急行は新高島駅には停車しない（2004年2月時点）ので注意。

作成：2004/2/22
最終更新：
作成者： makoto/arch-hiroshima
使用カメラ： Canon PowerShot G3

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