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保存された大壁画。煉瓦へのこだわり。 その佇まいは地霊が配慮されない現状を憂い、静かに警鐘を鳴らす。 |
もう一つ注目されるのは、駅の真上に建っていた横浜銀行旧本店(1)から金庫扉や壁画を譲り受け、吹き抜けに取り付けている(photo#2, #3)という点だ。地霊への配慮は高く評価したいが、地上にあった地霊が大きく損なわれた現実は変わらない。地霊への配慮に欠ける開発思想に対し、この空間は地下から静かに警鐘を鳴らしている。 全体的にはシンプルなデザインとなっており、建築家自らが作家性を意図的に抑えたように感じられる。再度引用すると…
多くの人の目に触れる空間では作家性を自制し、土地の記憶(流行り廃りを超えた評価が確定しているもの)を残すことに力を傾ける。これが公共空間デザインに臨む建築家の正しい姿勢だと思う。 |
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みなとみらい線 馬車道駅 Bashamichi Station |
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歴史的建造物が比較的残っている(次々に消えているが…)馬車道の真下に建設された駅。他の駅と同様、建築家が呼ばれた時点では既にドーム空間(photo#1)も吹き抜けの配置も何もかも決まっており、基本的に彼らにはディテールのデザインが求められていた。 | ||||||||||||||||
![]() #1:改札はドーム空間のただ中に設けられている。 |
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みなとみらい線 横浜−新高島−みなとみらい−馬車道−日本大通り−元町・中華街 [補注] (1) 既にファサードを残して解体されている。 [参考文献・サイト] 1) 「みなとみらい線の駅」 雑誌『新建築』2004年1月号, pp100- 2) 横浜高速鉄道ウェブサイト http://mm21railway.co.jp/www/ 3) 内藤廣建築設計事務所ウェブサイト http://www.naitoaa.co.jp/ [行き方ガイド] みなとみらい線は東急東横線と直通運転をしている。特急は馬車道には停車しない(2004年2月時点)ので注意。
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