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大山をいだく最高の立地に、いつもと違う高松伸 |
現地を訪れた際の第一印象は、建物本体ではなく、この場所性であり、自然景観だった。人里離れた場所に建てられただけあり、視界を遮るものは何もなく、大山を鑑賞する上で唯一無二の立地だ。(写真#2) この立地であれば、誰が設計してもこの自然景観をどう使うかを主題に据えることになるだろう。 この条件に応えるため(あるいは施主の要望?)、高松伸は普段(例えばこれ)とは作風を変えて、安藤忠雄のようにコンクリート打ち放しのシンプルな造形で自然を切り取る方法を選択している。(写真#7) 素人目にも「高松伸っぽいなあ」と思わせるのは階段の造形くらいだと思う。(写真#8) 個人的には、展示室に接するロビー空間がやや間延びしてデザイン密度が薄いと感じたのと、風景を切り取るにあたりスリット以外の方法も試して欲しかったという気はする。ただ全体的には手堅くまとまっているので、美術鑑賞が目的ならばまず不満は感じないはずだ。東光園に泊まって大山をドライブして投げ入れ堂…のような建築探訪旅行のついでに立ち寄るといいだろう。 |
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植田正治写真美術館 Shoji UEDA Museum of Photography |
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![]() #1:遠景 |
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![]() #2:大山を望む自然景観(拡大表示) |
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![]() #9 |
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[参考文献・サイト] 1) 植田正治写真美術館公式サイト 2) 雑誌「新建築」1995年9月号 [行き方]
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