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広島県 INDEX
郊外の多目的ホール
DATA
■設計:槇総合計画事務所
■所在地:広島県三原市宮浦2-1-1
■用途:多目的ホール
■竣工:2007年10月
■規模:敷地面積39553.68m2, 建築面積4054.03m2, 延床面積7421.58m2
■構造:SRC造、一部RC造・S造 地上2階、地下1階
付近の地図(mapion)
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外観について
外観上の特徴はやはり曲面で構成された屋根だろう(写真#1)。ホールの天井は丸くないらしいので、この形は(機能面から導かれたのではなく)デザインということだと思う。好みの問題だが、やや取って付けたような印象を受ける。

内部について
建物内部は、ホールに入れなかったのでホワイエについてだけ書くと、まず、ホワイエは中庭で区切られるため実質的に二つある。そして外部に近い側(ホールから遠い側)のホワイエがより広い。つまり外部に近い側のホワイエは、ホールから出てきた客を受け止めるというよりは、作品展示やワークショップの場としての利用を重視していると思われる(写真#2)。であれば、もっと外部空間との繋がりを意識し、外に開け放てる設えにしてしまえばより良くなったように思う。
三原市芸術文化センター ポポロ
Mihara Performing Arts Center
三原の中心部から少し外れた公園のただ中に建つ多目的ホール。規模は大きいが、ホールと楽屋と会議室程度で構成される、ごくシンプルな施設だ。

#1:ファサード。手前に芝生が広がる。

#2:ホワイエ。中庭を挟んで二つ設けられている。明らかに活用されることを前提に設計されているが、逆に使われてない時はこのように閑散とした感じが強調されてしまう。
都市経営として、このプロジェクトはどうか?
様々な事情があり議論を踏まえて計画されたとは思うし、ここで「そもそも論」を持ち出すのは不毛かもしれないが、県内有数の大型ホールを、この場所にどーんと作ることが本当に良かったのか、やはり気になる。地域の基礎体力が落ちている現代では都市経営にも選択と集中が求められるわけで、できることなら、こういった施設は街の中心部に立地させ稼働率を高めると同時に中心市街地活性化への相乗効果を狙うべきだったと思う。であれば、金沢21世紀美術館のように、デザインが貢献できることはもっと多かったはずだ。
[参考文献・サイト]
1) 三原市芸術文化センター 公式サイト
2) 雑誌「新建築」2008年1月号pp118

[行き方ガイド]
バスの場合: JR三原駅から「宮浦・青葉台」行きもしくは「宮浦先廻り」行きに乗車、「芸術文化センターポポロ・医師会病院入口」バス停にて下車。
自家用車の場合: 山陽自動車道「三原久井」ICから25分。敷地内に駐車場あり
作成:2008/9/10 最終更新:2008/9/16 作成者:makoto/arch-hiroshima 使用カメラ:NikonD70 使用レンズ:Tokina AT-X 124 PRO DX 12-24mm F4
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