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広島県 INDEX
潮待ち風待ちの街
DATA
■所在地:広島県呉市豊町御手洗
 (くれしゆたかまちみたらい)
■付近の地図(mapion)
江戸時代、瀬戸内海を航行する商船の速度向上のため「沖乗り」航路が開拓され、潮待ち港としての重要度が急に増したことで御手洗の発展が始まる。
船が泊まるようになると物資の集積地となり、また遊郭が建ち並ぶ遊興街としても大いに繁栄した。
だが明治以降、蒸気機関が普及し潮待ちの必要が無くなると町は急速に衰退し、建築に加え雁木や常夜灯といった施設もそのまま残った。1994年(平成6年)、竹原に続く県内二例目の重要伝統的建造物群保存地区に指定された。

■若胡子屋跡(写真#4、#5)
御手洗最大の遊郭。広島藩から免状を得た茶屋で、ここだけで100人もの遊女を抱えていたという。現在は改装され集会所として使われている。

■乙女座(写真#6、#7)
古い(昭和初期?)芝居小屋。内装は更新され現役で使える状態。


御手洗の重伝建指定は比較的最近で、修景工事から時間が経っていないため、まだ新旧の建材が馴染んでいない。今後、修景が歴史の一部となっていく頃にはより味のある街路景観になっていくだろう。




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御手洗 重要伝統的建造物群保存地区
Mitarai

#1:常盤町通りの街並み

#2

#3

#4:若胡子屋跡

#5:若胡子屋跡

#6:乙女座

#7:乙女座

#8:カラフルな洋館

#9

#10

#11

#12:天満宮

[参考文献・サイト]
1) 日本建築学会中国支部・中国地方まち並み研究会(1999)「中国地方のまち並み」中国新聞社 pp158
2) 吉田桂二(1995)「歴史の町並み事典」東京堂出版 pp92
3) 日本建築学会(1998)「総覧 日本の建築 第8巻」新建築社 pp198
4) 宮澤智士(1997)「御手洗 瀬戸内海の潮待ちの港町とその転換」 (雑誌「造景」12号 建築資料研究社刊) pp159
5) 郷愁小路

[行き方ガイド]
船の場合
広島、呉、竹原、三原、今治などから船でのアクセスが可能。
瀬戸内一日建築ツアー(arch-hiroshima内)

[見学ガイド]
・観光案内所の「潮待ち館」は17時頃まで開いているが、16時で閉まってしまう建物も多いので注意したい。
作成:2005/8/25 最終更新:2005/8/25
作成者:makoto/arch-hiroshima 使用カメラ:Nikon D70
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