| ホーム | インデックス | 掲示板 | リンク |
|
このサイトについて | 参加のご案内 |
栃木県 INDEX
組積造による現代建築の表現
DATA
■設計:隈研吾建築都市設計事務所
■所在地:栃木県那須郡那須町芦野仲町2717-5
■用途:美術館
■竣工:2000年(平成12年)
■規模:
■構造:
付近の地図(mapion)
石や煉瓦を積み上げてつくった壁で屋根を支える「組積造」はヨーロッパでは一般的であるが、水平方向の力に弱いため、地震が多発する日本ではほとんど採用されなかった。ただ、今でも石の産地に行くと、組積造の建物(蔵が多い)を見ることができる。

設計者は、鉄とガラス全盛の現代にあって石という建材の可能性を探り、様々な形で表現している。具体的には、開口部のパターンのデザイン(写真#4,#5,#7)、石ルーバー(写真#6,#11)、光を通す白大理石(写真#8)など。さすがに石の茶室(写真#10)はお遊びが過ぎる(細すぎて触れられない石の柱ってどうよ?)けども、石を軽く見せる各種のテクニックは確かに目新しい。

テクニック論以前にうまいと思うのは、「そうはいってもあくまで主役は古い蔵である」ことをわきまえ、新築建物は軽く低くして脇役に徹している点だ。
美術館としては基本的に企画展しかなく、交通の便も悪いが、旅の途中に立ち寄るだけの価値がある建築だと思う。


[参考文献・サイト]
1) 石の美術館 公式サイト

[行き方ガイド]
車の場合: 那須ICまたは白河ICから30分
電車の場合: JR黒田原駅からタクシー10分、またはJR黒磯駅からタクシー20分。黒田原は極端に電車の本数が少ないので注意
石の美術館
Stone Plaza
石材会社経営の美術館。古い蔵をリノベするだけでなく、地元の芦野石・白河石を使用した石造りの建物を新築追加して施設を形成している。
1
2 3 6 9
4 7 10
5 8 11
1〜5:外観 6:石の学習室 7:石と水のギャラリー 8:石と光のギャラリー 9:エントランス周辺 10:茶室 11:石ルーバー
 写真2〜11はクリックすると拡大表示します。
作成:2007/10/27 最終更新:2007/10/27
作成者:makoto/arch-hiroshima 使用カメラ:Nikon D70
文章の引用、写真の使用に関してはこのサイトについてを参照の上、個別にご相談ください
If you wanna use text or photo within this page, please contact me.
栃木県 INDEX
© Copyright 1998 FORES MUNDI All Rights Reserved