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シンガポール インデックス |
Bugis Junction / Parco
ブギスジャンクション/パルコ
DATA
■設計:DPアーキテクツ
■所在地:200 Victoria St.
■用途:ショッピングセンター
■構造:
■竣工:1995年
ラッフルズ(註1)らが作成したシンガポール都市計画の最大の目的は民族ごとに居住地を決めていくことにありました。20世紀に入ってこの居住地分けは意味を持たなくなりますが、今も観光地として賑わう中国人街などにその面影を伺うことができます。
一方日本人は早くからヨーロッパ人居住地に居を構えており、MarayStreet、MiddleStreet、BugisStreetといったエリアに日本人街が形成されていました。その後、都市の近代化の中で古いショップハウス(註2)は次々と壊されていきましたが、生き残った MarayStreet と HylamStreet のショップハウス群についてはガラスのヴォールト屋根を使い、空調の効いたショッピングモール"BugisJunction"として再生されました。

Malay Street (奥)と Hylam Street (手前)の交差点
 
Hylam Street
奥にあるのはSEIYU
  ショップハウスの裏側はこのようになっています。どこまで昔の街路を意識して設計したのかは分かりませんが、奥行きのある空間です。
註1:スタンフォード=ラッフルズ(Stanford RAFFLES)
イギリス植民地ベンクレーンの副総督であったラッフルズは1819年シンガポール島に上陸、島を借り受ける契約を結ぶ。1822年よりシンガポール都市計画に着手し、民族毎に居住区を設定、都市の基礎を築く。

註2:ショップハウス
マラッカ海峡生まれの華人によって南中国からもたらされたとされる建築様式。マレー、ヨーロッパ、中国の折衷様式と言え、煉瓦と瓦を用いる。熱帯気候に対応するためのアーケードを備え、一階を店舗、二三階を住居とすることが多い。


参考文献
1:「アジアの都市と建築」 加藤祐三 編 , 鹿島出版会1986
2:「キクカワプロフェッショナルガイド シンガポール、クアラルンプール」 建築・都市ワークショップ , 菊川工業1998
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作成 :2002/3/25
最終更新 :
作成者 : makoto (arch-hiroshima)
カメラ : Canon PowerShot G1
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