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大阪府 INDEX
地下鉄駅デザインの傑作。
これを上回る地下駅が未だ出現しないのは何故?
DATA
■設計:大阪市臨時高速鉄道建設部
■所在地:大阪府大阪市北区、中央区、阿倍野区
■用途:駅
■竣工:梅田駅1935年、淀屋橋駅1933年、心斎橋駅1934年
■付近の地図(mapion)
大阪の二大ターミナル、梅田と難波を結ぶ地下鉄として御堂筋直下に計画され、1933年に部分開業した。戦前に設計・建設されたこれらの地下鉄駅は、いまなお日本における地下鉄駅の傑作であり、DOCOMOMO Japanによるモダニズム建築100選にも選出されている。

最近の地下鉄駅では建築家を起用し作家性を引き出す傾向に振れている。斬新な駅と宣伝しさえする。だがそれは戦後の地下鉄駅デザインがあまりに酷かった揺り戻しとでも言うべきもので、基本的に多くの人の目に触れる都市インフラでは過度に作家性や流行を意識する必要はなく、既に評価の定まったパターンを使った無難で実用本位のデザインを心がけるべきだと思う。
御堂筋線を普段使っている人はこれらの駅を「芸術作品」すなわち鑑賞の対象とは捉えていないと思われるが、みなとみらい駅大江戸線飯田橋駅とは違って作家性を主張しない(チャラチャラしてない)実用的で最大公約数的な普通のデザインはインパクトに乏しくても陳腐化することなく長続きする。

だから御堂筋線の駅を見ていると、なぜこの程度のシンプルなことが今できないのか、疑問が沸々と沸いてくる。


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大阪市営地下鉄御堂筋線 (梅田・淀屋橋・本町・心斎橋・天王寺)
Stations on Midosuji Line

#1:梅田駅。こういうヴォールト空間を持つ地下駅は日本では珍しい。

#2:梅田駅

#3:梅田駅

#4:淀屋橋駅

#5:本町駅

#6:天王寺駅

#7:心斎橋駅
※各駅で空間の取り方と照明には微妙に個性を持たせてある。最近開通した路線では駅毎に設計者を変えてデザイン博覧会のようなことになっているが、せめてこのくらいの統一感は欲しい。
[参考文献・サイト]
1) 雑誌「JA 57:文化遺産としてのモダニズム建築DOCOMOMO100選」 新建築社 pp47
2) ウィキペディア「大阪市営地下鉄御堂筋線」

[行き方ガイド]
電車の場合
御堂筋線梅田駅は阪急梅田駅、阪神梅田駅、JR大阪駅と隣接している。梅田〜天王寺は15分程度。
作成:2005/5/12 最終更新:2005/5/24
作成者:makoto/arch-hiroshima 使用カメラ:Canon PowerShot G3 , Nikon D70
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