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鹿児島県 INDEX
市街地の百貨店建築の公益性とは何か、トレンド転換を予感させる。
DATA
■改修設計: みかんぐみ
■所在地: 鹿児島県鹿児島市呉服町6-5
■用途: 店舗
■竣工: 1961年(当初)、1976年(増築)、2010年(改修)
■構造: RC造、S造
付近の地図(mapion)
リノベーション設計はみかんぐみが担当。単に白く塗って緑化するだけでなく、階段位置変更などを伴う大がかりなものとなっている。また、商業コンサルの他に、コーディネーターとしてナガオカケンメイ、ガーデン(後述)の運営システムづくりに山崎亮が参加しており、「つくる」から「つかう」への転換を感じさせる。
特に注目すべきは、各階の売場のかたすみに「ガーデン」と称するフリースペースを設け、市民活動の場として開放した点だ。地下食品売場の「ガーデン」はキッチンスタジオになっており、売場とのシナジーを狙ったのだろう。もちろん「ガーデン」の面積はごく小さなものだし、再オープンから3年を経て一部の「ガーデン」は店舗に戻されているようなので過大評価は禁物だが、それでもこの試みは商業施設企画のトレンドを変える可能性がある。今後の動向に注目したい。
マルヤガーデンズ
Maruya Gardens
丸屋は呉服屋から発展した鹿児島の百貨店であり、1976年には現在の建物が完成、その後一度店をたたんで鹿児島三越となるが、その三越が2009年に撤退してしまう。その際、次の提携先百貨店を探すのではなく自主経営の道を選択、「マルヤガーデンズ」として再オープンさせた。ショップのリーシングからリノベーション工事まで含めわずか1年という短期プロジェクトとなった。
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1:全景。 2:徐々に壁面緑化が進む。 3:リノベの水準はディテールまで含めて文句なし。 4:屋上庭園 5:エントランス。(写真はクリックすると拡大表示します)
[参考文献・サイト]
1) マルヤガーデンズ公式サイト
2) ニッポン移住・交流ナビ「マルヤガーデンズを中心にして繋がる大都市と周辺地域」

[行き方ガイド]
市電「天文館通」電停から徒歩3分
作成:2013/1/21 最終更新:2013/1/21 作成者:makoto/arch-hiroshima 使用カメラ: Nikon D90
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