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石川県 INDEX
金沢TMOが手がけた商業施設。
その事業成否に大いに注目したい。
DATA
■設計:アール・アイ・エー
■所在地:石川県金沢市片町1-3-21
■用途:商業施設
■竣工:2001年(平成13年)3月
■規模:敷地面積1696m2 延床面積926m2 (6店)
■構造:S造平屋(一部2階)
付近の地図(mapion)

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具体的には、まず第一に店舗を入れて商業の連続性を保つこと(商業地は「歯抜け状」になると加速度的に衰退が進むため)。さらに周辺に足りないタイプの店舗を補い、周辺に足りない広場空間も補われている。実際に行ってみて、(客足はイマイチではあったけど)これらの目標は概ね達成されているように感じた。

広場はオープンエアで、通り抜けることも可能。施設内通路を開放するのは管理上は不利だが、市街地の回遊性向上という意味では大きな意味がある。

金沢だから和風と安易に考えなかったのは、観光客を対象としないためだと思われるが、この場合は正解だったと思う。
プレーゴ
shopping mall PREGO
金沢の繁華街である片町の一角、十数年間遊休地として放置されていた場所に建てられた商業施設。中心市街地活性化をミッションとする金沢TMO(*1)が事業主体であり、単体の商業施設としての成功はもちろんのこと、衰退しつつある商店街に対して郊外型ショッピングセンターに負けない魅力を与える役割が求められた。

#1:複雑な敷地の中に上手に楕円形の広場を入れ込んでいるが、イベントを開くには少々手狭。ディテールの質感は納得のいくレベル。周辺商店街を含めたショッピング時の休憩場所として計画されているようだ。

#2

#3

#4

#5:本物のブドウが実る
[補注]
(*1) Town Management Organization の略。狭義のTMOは中心市街地活性化法に基づく認定を受けた団体。ただし金沢のように同法に基づくTMOを機能させている自治体はごく僅かで、同法の限界も指摘されている。広義のTMOは、地域(主として商業地)を計画的戦略的に経営していこうという団体を指す。つまり、従来の商店会や商工会議所、町内会の中にもTMOと呼ぶべき意欲的な活動を展開しているところはある。

[参考文献・サイト]
1) (株)金沢商業活性化センター(金沢TMO)
2) 雑誌「商店建築」2002年7月号 pp142

[行き方ガイド]
「香林坊」「片町」バス停から徒歩1〜5分
作成:2006/10/30 最終更新:2006/10/30
作成者:makoto/arch-hiroshima 使用カメラ:Nikon D70
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