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傾斜地に建つ、多様な住棟群 |
東〜南向きの斜面に沿って建てられた住宅群。現地の案内板によると、市営アパートと公団住宅(現在のUR都市再生機構)で構成されているようだ。 プロジェクトの詳細は資料が見つかり次第書くことにして、ここではとりあえず気になった区画について感想を書くことにしたい。
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鈴が峰住宅 (市営・公団) Suzugamine Apartment Complex |
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市営鈴が峰東アパート | |||||||||||||||||
#1 |
東向きの傾斜地であるため、南北に細長い住戸棟をレベル差をつけて階段状に配置している。高台に位置し遮るものがないので、住戸からの眺望は申し分ない。(写真#4) ファサードの凹凸などデザインパターンを棟ごとに少しずつ変えながら、全体としてはそこそこの統一感を出している。住棟間の空隙は井戸端会議などの”たまり”を意識しているようだが、あまり有効には使われていないようだ。 |
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市営鈴が峰西アパート | |||||||||||||||||
#6:デザイン性が高いわけではないがこれだけ並ぶと壮観だ。(壁紙配布中) |
こちらは東アパートよりさらに急な傾斜地で、ほとんど崖のような場所に建っている。地形に対応するため各階でセットバックさせており、独特な階段状の外観を見せている。 住戸へのアプローチは住棟間の階段を利用する。エレベーターがないため、現代の集合住宅と比べて階段の存在感がとても大きく、地味ながらちょっとした意匠を施している。 公営住宅なので、六甲の集合住宅(安藤忠雄)のように傾斜地のポテンシャルを引き出し賃料を上げるための建築デザインは求められていない。基本的に(おそらく)廉価な住戸ユニットを効率的に並べただけなのだが、ここまで並べると壮観で、団地ならではの迫力がよく出ている。 |
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#7:各階の共用廊下にアプローチするための階段 |
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公団鈴が峰第3住宅 | |||||||||||||||||
#8 |
低層の公団住宅。住戸を雁行配置し、入隅の部分に三角形のバルコニーが置かれており、微妙に折れ曲がった外観を見せている。(写真#8) この住棟が2棟平行に並んでいて、その間には中庭空間が設けられている。(写真#9, #10) この中庭は程よいスケールの緑豊かな空間となっていて、住環境の質を高めている。 |
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公団鈴が峰第2住宅 | |||||||||||||||||
#11 |
今回見た中では最もデザインに気を遣っている事例。バルコニーを小さくし、立面の凹凸を上手にデザインしており、ヨーロッパのコンドミニアムを思わせる外観となっている。ただ洗濯物が干されているので日本であることはすぐ分かるけど…。 |
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#12:奥に見えるのは市営鈴が峰西アパート |
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[参考文献・サイト] 1) tksさんのブログ「ALL-A」 市営鈴が峰東アパート 公団鈴が峰第3住宅 [行き方ガイド]
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広島県 INDEX | |||||||||||||||||
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