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屋上広場を持つ集合住宅 |
この条件に対する建築家の答えは、(1) 地域に足りない「まとまったサイズの広場」を作る、(2) そのために建物を崖上に伸ばす、(3) 崖上に伸ばすと崖地が安定しないので先端部はキャンチとする、(4) キャンチとのバランスを取るために山側のボリュームを高層化する、…といったものだった。 道路から階段で少し高いレベルに上がると(写真#02)そこはPC板が敷き詰められた広い屋上広場(写真#06)。光庭(屋外階段を兼ねる。写真#04)の開口部以外には何もなく、崖上なので眺望は素晴らしい。この「何もない」というのが普通のマンションと建築作品との決定的な違いで、普通は屋上に置かれるはずの設備機器の姿もなく、シンプルにまとめられている。形状こそ違うが、基町高層アパートの屋上庭園に近い空間だ。先端部分のキャンチについても上述の通り明確な理由があり、造形に説得力がある(写真#01,#05)。 屋上広場階にはエントランスホールに共用キッチンが併設され、この広場をコミュニティの共有空間として使われることが意図されている。 残念だったのは、手すりや外階段に多用されたコールテン鋼。耐候性が期待されたのだろうし、造船所らしさの表現にもなっていると思うのだが、サビが周辺をかなり汚してしまっている。狙って汚したとは思えないので、想定通りに錆びてくれなかったということだろうか。 |
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seto | |||||||||||||
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#01 |
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#06 |
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#07 |
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[参考文献・サイト] 1) 雑誌 新建築 2013年8月号 |
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