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広島県 INDEX
旧市街にガラスチューブ
DATA
■設計:窪田勝文/窪田建築アトリエ
■所在地:広島県広島市安佐北区可部(あさきたくかべ)
■用途:店舗併用住宅
■竣工:1998年
■規模:敷地面積706.64m2 建築面積247.74m2 延床面積379.63m2
■構造:S造(一部RC造)3階
■周辺地図は掲載しません


(前略)− 敷地は大きな交差点に面し、3方を道路に囲まれた東西に細長い形状をしており、新しく作られた道路に沿って透明なガラスチューブを配置した。そして隣地側には様々な仕掛けを組み込んだ庭を設けて、ショップや地域のイベントに活用し、人の集いを誘発しようと試みた。この「場」は、旧道に沿って連なる歴史の流れと、新たな道路に広がる未来とのクロスポイントとして位置づけられ、過去から未来へとつながる「建築」になりえるか否かが、今回の最大のテーマでした。
窪田建築アトリエのサイトより引用)

ガラスという素材は中性的で透過性があるため、国の内外を問わず歴史的街区内の新築でよく使われる。確かに町家のレプリカを建てることで街並みを形成する選択もあったわけだが、それでは商業として目立たないし、街に新風を吹き込めないし、そもそも可部の街並みは観光客を呼べるレベルではないから安直なメタファーは現実的でない…との判断も間違いとは言えない。デザインモチーフをどこに求めるかは議論の分かれるところだ。
クリスタルユニットIII +C
Crystal Unit III
可部の旧市街を貫く道路と広幅員道路(たぶん都計道)との交差点に沿って建つ、店舗併用住宅。コーナー部に広場を設けてあり、公共施設?と勘違いしてしまうほど高い公共性を感じる空間となっている。ここまで頑張るには施主の意志と建築家の技量の両方が不可欠で、幸福な事例と言えよう。

#1:広幅員道路沿いに細長い敷地形状。こちら側はガラスの壁面だけでエントランスは設けられていない。

#2:右側は旧市街を貫く道路

#3
:店舗エントランス

#4

#5:#1と反対方向から撮影。コーナー部の広場が見える。
[参考文献・サイト]
1) 雑誌「GA Japan」35号pp146
2) 雑誌「商店建築」2000年4月号pp157

[行き方ガイド]
電車の場合:JR可部線「可部」駅下車、徒歩15分程度。
バスの場合:広島バスセンター・八丁堀・紙屋町・横川駅から可部方面行きのバスを利用する。
作成:2007/9/22 最終更新:2007/9/22
作成者:makoto/arch-hiroshima
使用カメラ:NikonD70 使用レンズ:Tokina AT-X 124 PRO DX 12-24mm F4
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