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広島県 INDEX
三次の丘陵地に建つ美術館。
DATA
■設計:柳澤孝彦+TAK建築・都市計画研究所
■所在地:広島県三次市東酒屋町453-6
 (みよししひがしさかやちょう)
■用途:美術館
■規模:敷地面積9,365m2 建築面積3,500m2 延床面積5,383m2
最高高16.85m 軒高12.1m
■構造:RC造・一部SRC造 3階
 (※茶室は木造)
■竣工:2006年
付近の地図(mapion)
日本画家奥田元宋(おくだげんそう・1912-2003)と人形作家奥田小由女(おくださゆめ・1936-)の作品を所蔵・展示する美術館。三次の郊外丘陵地に位置しており、周囲には運動公園・観光ワイナリー・中央病院・マツダの自動車テストコースなどが立地している。

建物として最大の見せ場は施設中央部に置かれた水盤。ここに月を映し出すことで奥田画伯の作品世界を表現することが意図されており、満月の夜だけは閉館時間が延長される。

全体の印象としては、いまどきの美術館として「普通」のデザインであり、可もなく不可もなくといったところ。周辺環境には恵まれているので、安藤忠雄のように緑や空をシャープに切り取る工夫がもっとあれば名建築になれたはずで、やや残念。
ただし「普通」であることは決して悪いことではなく、普通であるが故に多くの人が好ましいと感じられる建築に仕上がっている(実用性が作家性の犠牲になっていない)ため、地域にとっては良い結果になっていると思う。

絵画ではなく建築を目当てにわざわざ行くほどの建物ではないと思う(もちろん絵画鑑賞が目的であれば満足度は十分高い)ので、もし行くのであれば三良坂エリアとあわせて回ることをお勧めする。
奥田元宋・小由女美術館
OKUDA Genso Sayume Art Museum

#1:施設中央部に設けられた水盤。軒のラインを山の稜線に合わせている。

#2:写真#1とは逆方向から撮影。水盤の先はこうなっている。

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[参考文献・サイト]
1) 奥田元宋・小由女美術館公式サイト
2) 雑誌「新建築」2007年4月号

[行き方ガイド]
[自家用車] 中国自動車道三次ICより3分。周辺には三次中央病院、三次ワイナリーなどの大型施設があり、道に迷うことは少ない。
[バス] 広島バスセンターから三次バスセンターまで高速バスで約80分。さらに路線バスに乗り換え「三次中央病院」バス停で下車。
作成:2007/5/10 最終更新:2007/5/18
作成者:makoto/arch-hiroshima 使用カメラ:NikonD70
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