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広島県 INDEX
ロードサイド店舗のリノベーション。
DATA
■設計:三分一博志建築設計事務所
 (さんぶいちひろし)
■所在地:広島県広島市安佐南区西原6-26-2
■用途:店舗(輸入車販売、イタリア料理、もみじ饅頭)、自動車整備工場、ギャラリー
■竣工:2005年(平成17年)
■規模:敷地面積2671.84m2、建築面積921.25m2、延床面積854.46m2
■付近の地図(mapion)

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建物内外は「プリーツ」と名付けられたカーテンによって穏やかに仕切られ、さらにその外側には「パーゴラ」が配置されている。屋外と屋内の間に明らかな壁を設けるのではなく、グラデーションを描くように連続させることが意図されているようだ。

このパーゴラはステンレスの丸鋼(直径32mm)とセラガンバツ材(厚さ20mm)で構成されているが(写真#4)、このルーバーの角度は一枚一枚異なっていて、夏の日射を上手に遮ってくれる。(写真#6・撮影は真夏の正午前)

(前略)− ここで求めたのは、冬は光が差し込み夏は木陰をつくる落葉樹のような機能を持ち、雨を穏やかに遮りながら緑のメッシュへと導き、さらに風を調整し、強風には自ら対応するものである。風・重力・水・熱・太陽光などあらゆる自然エネルギーに対して柔らかであり、そのルールに従った素材の選択によって導かれたこの<パーゴラ>が敷地に群生することで、その下にはおのずと環境と知的な時間を共有できる空間が生まれる。
(三分一博志「地球も求める商空間へ」雑誌新建築2006年3月号pp111より引用)

brood / ブルード
広島市の北部市街地へ伸びる幹線道路(国道54号祇園新道・幅員50m)沿いに建つ店舗。この道路は近年整備されたもので、沿道には無秩序にロードサイド型店舗やマンションが建てられつつある。この建物も元はロードサイド型の紳士服店で、従前の建物をほぼそのまま再利用しつつ「プリーツ」「パーゴラ」を追加し、複合店舗に改装された。

#1:写真に写っている道路は副道で、右端のグリーンベルトのさらに右に幹線道路とアストラムライン(*1)の高架軌道がある。並んでいる車は輸入車販売店の商品。

#2

 #3
パーゴラ

#4
パーゴラ接写

 #5
プリーツ

#6:パーゴラの群れ?のようなテラス席(撮影時は貸し切りパーティのためテーブルが片づけられている)。床に使われているタイルは従前のアスファルト舗装をカットしたものと天然石で構成されている。
輸入車販売店・イタリア料理・もみじ饅頭・ギャラリーという、何とも言えない組み合わせが実際どうなのか見てやろうと思っていたが、あいにく訪問時はお盆休みで、レストランは貸し切り状態…。というわけで内部空間についてはまた後日アップします。
[補注]
(*1) 広島市都心部と北部市街地を結ぶ新交通システム。路線延長は国内最長。

[参考文献・サイト]
1) 雑誌「新建築」2006年3月号
2) brood 公式サイト

[行き方ガイド]
[電車] アストラムライン「西原」駅から徒歩5分
[バス] 未調査
作成:2006/8/22 最終更新:2006/8/22
作成者:makoto/arch-hiroshima 使用カメラ:NikonD70
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