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会津に今も生きる造り酒屋。
活用されつつも往事のたたずまいが守られている。 |
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DATA |
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■設計: 不詳
■所在地: 福島県会津若松市日新町12-38
■用途: 店舗、工場
■竣工: 1909年?(主屋)
■構造: 木造
■付近の地図(mapion) |
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会津若松のまちなかに建つ造り酒屋。創業は1850年だが明治期の大火で大半を失っており、現在残る建物の多くは明治末期から大正期にかけて再建されたものとされる。
土蔵についても、中に入り屋根裏を見ると和風小屋組ではなく洋風小屋組、つまりトラス構造であることが確認できる。確かに大正期の物とみてよさそうだ。
建物のメンテナンスは行き届いており、一部はショップやカフェに改装されている。オリジナルの良さを残しながらの巧みなリノベーションといえる。
ディテールで気になったのは、主屋ファサード(写真#1)や座敷蔵の欄間(写真#5)などにあしらわれた扇の彫刻。扇は「すえひろがり」の意で、縁起の良いモチーフであると同時に、店名の「末廣」にもかけられている。こういう謎解きに気づくと古建築巡りの楽しさはずっと増す。
木造の名品揃いの会津若松にあって、本作も他の建物と甲乙付けがたい名品だ。観光客向けの施設でもあるので中に入りやすい。会津みやげを求めつつ、ぜひ立ち寄ってみてほしい。 |
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末廣酒造
Suehiro |
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1:主屋ファサード。 2:エントランス脇の水源は飲用できた。 3:酒蔵の一部はショップや休憩所に改装。 4:現役の酒蔵。屋根裏のトラスが美しい。 5:道路沿いの座敷蔵はカフェに。 6:全景。奥の木造3階は今回未訪問だが名品の予感。 (写真はクリックすると拡大表示します) |
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[参考文献・サイト]
1) 末廣酒造
[行き方ガイド]
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バス: 「大和町」バス停より徒歩2分 |
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作成:2013/6/14 最終更新:2013/6/14 作成者:makoto/arch-hiroshima 使用カメラ: Nikon D90 |
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