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コルビュジェ円熟期の名作 |
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DATA |
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■設計: Le Corbusier(Charles-Edouard Janneret) (ル・コルビュジェ)
■所在地: L'Arbresle (ラルブレル)
■用途: 修道院
■構造: RC造
■竣工: 1960年 |
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リヨン近郊の緑豊かな丘陵地に建つ修道院。同時期のロンシャンの礼拝堂と共に、ル・コルビュジェ後期の傑作とされる。本作も専門的な解説が多く出回っているので、ここではごく簡単に感想を記したい。
外観
傾斜した敷地にコの字型に修道院の諸室が配されており、くるくると螺旋を描くような印象を受ける。修道院の入口にはコンクリートの門。(写真#5) 私は建築屋ではないので寸法を測ったりはしないけど、これってモデュロール?
配管
配管にはそれぞれ色が塗られている。電気は黒、水は青。(写真#7) どうやら当初からこのような仕上げだったらしい。
水平連続窓
コルビュジェ5原則の一つで、本作でも随所に見られるのだが、コンクリートのスキマに直接ガラスをはめ込んだラフなディテール。この荒削りなところが魅力でもあるのだが。(写真#13)
窓枠のサイズ
回廊を歩くと、様々なサイズが混在する窓枠が目に付く。これはでたらめに配しているのではなく、モデュロールに基づく「オンデュラトワール(波動式)」によってデザインされているらしい。(写真#9)
礼拝堂
残念ながら礼拝堂は改修工事中だったが、工事現場ながら光のコントロールの様子は体感できた。(写真#11-12)
宿坊
写真#14は実際に泊まった部屋。これも実測してないが、たぶんユニテ・ダビタシオンの部屋と同じサイズだと思う。 |
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ラ・トゥーレット修道院
Couvent de la Tourette |
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1-2:地形との美しい共存 3:ピロティの柱はやっぱり細い 4:修道院は中庭を囲むコの字型 5:入口の門 6:回廊の窓 7:着色された配管 9:窓割りに注目 11-12:工事中の礼拝堂 13:水平連続窓はかなりラフな仕上げ 14:泊まった個室 (写真はクリックすると拡大表示します) |
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[行き方ガイド]
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■LYON Part-Dieu駅(パーシュー、パールデュー)などからRoanne方面行きのローカル線に乗り、L'Arbresle駅(ラルブレル)で下車。徒歩30分。Part-Dieu駅からL'Arbresle駅への列車は1時間に1本程度しかないので、事前に国鉄の時刻表をネットで検索しておくこと。なお、リヨンにはPart-Dieu駅とPerrache駅(ペラーシュ)という二つの中央駅があるので注意が必要。
■L'Arbresle駅で降りたら駅舎とは反対方向の坂道を上がる。道路わきに「Couvent
La Tourett」との表示があるので、それに従ってひたすら歩く。急な上り坂あり。 |
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[お役立ち情報] 2012年9月時点
■館内での撮影に特に制限はない。
■修道院に宿泊することもできる。事前に予約しておき、到着したら受付(英語が通じる)に申し出る。料金は修道院ではなく受付に支払うのだが、受付は夕方には帰ってしまう(受付と修道院は別系統らしい)。
■修道院には門限があり、必ず17:30時までに入場せねばならないのでしっかりと予定を組んで行くこと。夜間の外出はできず、館内では静粛を保たねばならない。
■部屋のアメニティはタオルと石鹸だけなので、歯ブラシやドライヤーなどは持参する必要がある。トイレやシャワーは男女共用でユースホステルのような雰囲気。
■アクセスする際に長い上り坂があるのと、駅前にタクシーもいない(呼べば来るかもしれないが…)ので、重いスーツケースは全くおすすめできない。 |
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作成:2012/10/6 最終更新:2012/10/6 撮影:2012/9/12
作成者:makoto/arch-hiroshima 使用カメラ:Nikon D90 |
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