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フランス INDEX
コルビュジェの初期作品を見る
DATA
■設計: Le Corbusier(Charles-Edouard Janneret) (ル・コルビュジェ)
■所在地: 10 Square du Docteur Blanche 16e Paris (パリ市16区)
■用途: 住宅
■構造: RC造
■竣工: 1925年
パリの閑静な住宅地に建つ、ル・コルビュジェの初期作品。小さいながらもコルビュジェの5原則(ピロティ、屋上庭園、水平連続窓、自由な平面、自由な立面)が全て揃う。広大な敷地に建つサヴォア邸とは違い、建て詰まった市街地で実際に生活する家という印象が強い。
大まかな構成としては、来客を意識したゾーン(ギャラリーなど)とプライベートなゾーン(食堂や寝室)を明確に分け、間に吹き抜けのある玄関ホールを置き、両者をブリッジでつないでいる。昨日竣工したと言われても違和感がなく、1920年代だという事実に改めて驚かされる。
ピロティの上に置かれたギャラリーは2層抜きで、湾曲するスロープを持ち、高所には水平連続窓が配されている。実業家で美術収集家でもあった施主が絵画を飾ることを想定した設計と思われるが、絵画がなくてもこの空間自体が鑑賞に値する。
ほかにも、ピロティ、屋上庭園、水平連続窓のスチールサッシ、厨房から食堂へつながるダムウェーターなど見どころが多いので、しっかり時間を取って訪問するようにしたい。
ラ・ロッシュ邸
Maison La Roche
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1:玄関ホールに渡されたブリッジからギャラリー側を撮影 2:玄関ホール 3:ギャラリー部分の外観 4:ピロティ 5:屋上庭園 6:ギャラリー 7:水平連続窓 8:トップライト 9:厨房周辺 10:ダムウェーター 11:ガラスドア 12:ジャンヌレ邸 14:ロッシュ邸平面 (写真はクリックすると拡大表示します)

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[行き方ガイド]
地下鉄(METRO)9号線JASMIN駅から徒歩8分
[お役立ち情報] 2012年9月時点
■開館時間は、月曜13:30-18:00、火〜土曜10:00-18:00。日曜祝日は休館。入館料5ユーロ。
■門をくぐり通路を進むと手前がジャンヌレ邸で奥がロッシュ邸。ジャンヌレ邸はコルビュジェ財団のオフィスなので通常は見学不可。ロッシュ邸の呼び鈴を押すとドアを開けてくれる。ロッシュ邸の室内の壁に触れるのは禁止で、靴には袋をかぶせる。イスに座るのは禁止。室内撮影は自由。
■周辺エリアは有名無名を問わず質の高い集合住宅が多いので、じっくり散策するのもおすすめ。
作成:2012/10/6 最終更新:2012/10/6 撮影:2012/9/12
作成者:makoto/arch-hiroshima 使用カメラ:Nikon D90
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