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フランス INDEX
19世紀の人々にとって”買物したくなる”空間づくり。
それは現代からみても大いに参考になる。
DATA
■設計: Francois Jean DELANNOY
 (フランソワ ジャン ドラノワ)
■所在地: パリ2区
■用途: ショッピングモール
■竣工: 1825年
19世紀のパリで人気を博したのがパサージュと呼ばれる、ガラス屋根を備えた通り抜け型のショッピングモール。大半が失われたが、今なお19箇所ほど残っているという。

本作が建設された19世紀前半はパサージュの黄金期にあたり、連日多くの客が押し寄せていた。しかし、オスマンのパリ改造によって道路網が整備されると、公道間のショートカット動線としてのパサージュの魅力は大きく削がれてしまう。さらに地下鉄開通によって人流や盛り場が変化し、新参の百貨店に客をとられ、パサージュは冬の時代を迎える。再び脚光を浴びるようになったのは20世紀後半で、特に本作は劇的な復活を遂げて観光ガイドにも載るようになった。

本作は、既に建物が建っている街区を資本家が買収し後づけでパサージュを作ったケースで、街区内に高低差もあり直線的な通路は難しい。建築家ドラノワはその条件を逆手にとって、折れ曲がる路地や小さな”溜まり”空間を巧みに配している。財布のひもを緩めるために、まずは歩く楽しみを演出しようという意図が読み取れ、現代の商業施設設計から見ても参考になる。
ギャルリー・ヴィヴィエンヌ
Galerie Vivienne
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1:通路幅に変化があるのが本作の特徴 2:外周道路からの入口 3:モザイクが美しい 4-6:溜まり・折れ曲がり・高低差など様々なシーンが展開する (写真はクリックすると拡大表示します)

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[行き方ガイド]
メトロ3号線「Bourse」駅、メトロ1・7号線「Palais Royal Musee du Louvre」駅などが最寄り。
[お役立ち情報]
ギャルリー・ヴィヴィエンヌの開館時間はおおむね8〜20時くらい。内部の古書店は19世紀から続いているそうです。
作成:2012/9/23 最終更新:2012/9/23 撮影:2012/9/15
作成者:makoto/arch-hiroshima 使用カメラ:Nikon D90
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