| ホーム | インデックス | 掲示板 | リンク |
|
このサイトについて | 参加のご案内 |
愛媛県 INDEX
内子の繁栄をしのばせる劇場建築。
保存しながらの活用はまさに理想的だ。
DATA
■設計: 不詳
■所在地: 愛媛県喜多郡内子町内子
■用途: 芝居小屋
■竣工: 1916年(大正5年)
■規模: 敷地1008m2、延床840m2
■構造: 木造2階
付近の地図(mapion)
では中へ入ってみよう。公演期間と年末年始以外は内部見学することができる。
客席は当初「枡席」であったが戦後に撤去されイス席へと変更された。現在見ることのできる枡席は保存修復の過程で復元されたものだ。

地下の奈落なども興味深いが、やはり鑑賞のツボは天井だと思う。一段高い位置に格子状の天井を置く「折上格天井(おりあげごうてんじょう)」という格式の高いスタイルで、シャンデリア付近はさらにもう一段上がっているので、二重折上格天井と言えなくもない。板の木目の向きを変えて表現された市松模様も美しい。

これほどの逸品を日常の観劇に使えること自体が大変な贅沢であり、文化であると思う。地域の宝物として大切に使い続けられることを願いたい。
内子座
Uchikoza
内子の伝建ゾーンから少し離れた街中に建つ劇場建築。木蝋の輸出で繁栄した大正時代初頭に、文化の殿堂として地元有力者が建設したものであり、歌舞伎や人形芝居、映画上映など、様々な用途に使用された。解体の危機を乗り越え、今なお現役の劇場として使用されている。
1
2 3 4 5
1:ファサード。真ん中に小さな唐破風が載る。前面道路が狭く、18ミリレンズでも全体を写せない。 2:1階客席(枡席)から折上格天井を見上げる。市松模様が美しい。 3:舞台から客席方向。 4:2階の客席。「大向(おおむこう)」と呼ばれる。 5:エントランス周辺 (写真はクリックすると拡大表示します)
[行き方ガイド]
JR内子駅から徒歩10分
作成:2012/6/8 最終更新:2012/6/8 作成者:makoto/arch-hiroshima 使用カメラ: Nikon D90
文章の引用、写真の使用に関してはこのサイトについてを参照の上、個別にご相談ください。
If you wanna use text or photo within this page, please contact me. email
愛媛県 INDEX
(C) Copyright 1998 FORES MUNDI All Rights Reserved