三軒家アパートメント

不詳

#1:外観は特に変更していない

尾道駅の裏側、三軒家地区に建つ風呂なし木造アパート「楽山荘」の利活用。昔ながらの屋内共用廊下などを活かしつつ、10区画にショップ、ギャラリー、オフィス、工房などが入居している。

本作に建築として特筆すべき項目はない。むしろ、どこにでもある何の変哲もない木造アパートをDIYで改装して再生させ、適度な交流・集客を実現しているところに特徴がある。木密のど真ん中に建替え不可能(接道してないなどの理由で)な空き家があるとして、税金を使ってその空き家を解体撤去するのか、あるいは低賃料を武器に起業家がチャレンジする活力創出の場として活用するのかは大きな判断の分かれ道になる。尾道は行政とNPOが連携して後者を選んだということだ。