向島紡績 [現存せず]

不詳 1918

向島の工場街にあった帆布工場。建設は1918年という。戦時中は捕虜収容所としても使用された。大変希少価値の高いレンガ壁面であったが、あえなく解体され、安普請の極みのような商業施設の駐車場へと変わっている。
本ケースの場合、工場として使用に耐えないならばレンガ壁面だけ保存して中身を建替えるのが正解であったし、文化財にしようとすれば即できたはず。向島の北側を「訪れる価値のない」エリアにしてしまったのは行政不作為に近いと言わざるをえない。