ぎゃらりぃ宮郷

18世紀(改修2003)

宮島の町人街は、今の「町家通り」と呼ばれる通りが当初の中心であり、埋め立てによって生まれた表参道にメインストリートの座を渡してからは住宅地に転じていたが、最近は古い町家のリノベーションが進み、再評価されつつある。(町家通りという名前も近年の命名である) その町家通りのただ中にあるのが本作。江戸時代の杓子問屋を改装し、カフェやアンティークショップとしている。町家を文化財として保存することも大切なことだが、やはり町家は商業建築として利用するのが本来の使い方である。建築としての質は高く、リノベーションもうまい(杓子を装飾的に使ってたり)ので、散策ついでに立ち寄ってみることをおすすめする。