レスポワール

不詳

#1:コンクリートで柱・梁を組み、壁にレンガを積んでいる。

#2:レンガの目地が盛り上がっている(覆輪目地という)。見栄えを重視した丁寧な仕事。

尾道旧市街地の西側、ONOMICHI U2にもほど近いレストラン。元は海運会社の倉庫だったようだ。 本作については、設計者はおろか竣工年も未調査なので目視した範囲でとなるが、構造はRC(あるいはSRC)で柱・梁を組み、壁の部分にレンガを積んでいる。

レンガを使っているのは、おしゃれなデザインにしたかった…ためではなく、セメントがまだ高かったためと推測する。ただし東京駅でもおなじみの覆輪目地(写真#02)を昭和期にやるとは考えにくいし、そもそも1923年の関東大震災以降にレンガを使うことは激減したはず。一方で、1910年代前半に町場の建物がコンクリートを使うのも考えにくい。というわけで、1915~1925年と推測するが、どうだろうか。