[注意] ここでは通常非公開建物も含めて解説していますが、通常見学可能なのは生徒館の表側外観・大講堂の外観/内部・グラウンド・教育参考館の外観/内部のみですのでご注意ください。
#1:江田島湾に向けて開かれた配置計画になっている
#2:正門は建物からみると裏側にあたる。ちなみに当初の門はここよりも南側にあった。
かれこれ120年も同じ場所が全く同じように使われ、さらに建築群が現存している…日本国内にそのような場所がどれだけあるだろうか? 百年間同じ用途に使われていても建物が更新されていたり、逆に建物が残っていても同じように使われていることは少ない(観光地化された神社仏閣や伝建など)のが通例だろう。だが、瀬戸内海に浮かぶ江田島の旧海軍兵学校では、建築群が残り、かつ往時と同じ凛とした空気が流れている。今となっては貴重な場所である。
敷地内には県内トップクラスの意匠と歴史を誇る建築が複数あり、それぞれ解説していく。