ホテルいんのしま/旧国民宿舎因島ロッジ

大旗連合建築設計 1971

#1

土生(はぶ)の街を見下ろす丘の上に建つホテル。国民宿舎として建てられ後に民営化されたもので、さっそく泊まってみた。
見ての通り、当時絶頂期だったメタボリズムの影響を受けたデザインとなっている。エントランスには大胆なピロティがあり、食堂、客室が載っている。1階の屋上にはなぜか枯山水庭園。浴場はさすがに撮っていないが、コンクリート打放しに横連窓がど~んと付く大胆な造形だった。
たしかにディテールは甘めで、アルミサッシも趣深いとは言いがたく、建築作品として名作とは言えないかもしれないが、このインパクト満点の外観は気になる存在だ。