比治山陸軍墓地

不詳 1960

1873年、広島城に広島鎮台(後の陸軍第5師団)が置かれ、比治山にはその前年に陸軍墓地が設けられた。以来、1877年の西南戦争から1945年の第二次大戦まで、すなわち旧陸軍の全期間に渡る多くの戦死者が葬られている。(とは言え、やはり多いのは日清戦争時の墓標だ)
当時の陸軍墓地は現在のNHK電波塔から放影研のあたり一帯までを占める大規模なものであったが、1944年には墓標が整理され合葬することになり、その工事中に被爆、終戦となる。さらにアメリカがABCC(現在の放影研)を建設する際にほとんど潰されてしまった。現在の姿に修復されたのは1960年とされる。