福王寺

16世紀~

広島市の北部市街地である可部(かべ)から更に奥、深い山中に建つ寺院。浄土真宗の勢力が圧倒的な広島では珍しい真言宗の寺院である。今でもアクセスするにはかなり山道を歩かねばならず、密教道場らしい山深い立地だ。
現存する建物の中では山門が最も古い(16世紀?)とされる。金堂は1970年代に落雷で焼失し1981年に再建された。現代において工事車両の入れない急峻な地でこの規模・質の木造建築を再建した心意気に深い感銘をおぼえる。