広島電鉄中央変電所

不詳 1947

#1:外観

本川町電停前にひっそりと建っている変電所。広電は千田、廿日市の他に商工会議所横に櫓下変電所を持っていたが被爆時に全壊した。急遽廿日市からの送電で路面電車を復旧させたが能力不足は否めず、急遽建設されたのがこの変電所である。吉田に疎開させていた整流器や旧櫓下変電所の資材も利用したという。
切妻屋根というフォルムからは戦前のようにも見えるが、デザインに余裕がなく装飾性が半端であり、戦中~戦後モノだと判定できる。それにしても1947年とは平和アパートよりさらに早いことになり、施工に大変な苦労が伴ったのは想像に難くない。確証はないが、広島デルタに現存する戦後のRCとしては最古かもしれない。